今日も奇妙な夢を見た。その夢を見たから目覚めたのか、目覚める途上でその夢を見たのか、どちらなのかはわからない。これまでの科学的研究を踏まえるならば、後者が正しいのかも知れない。しかし、本人の実感としては前者に近いような気がする。
それは唐突な認識だった。それまで僕は温かく心地よい世界にいた。しかし、あ、これは夢なんだと気づいた瞬間、僕は覚醒の領域に浮かび上がったのだった。いつも通りの連続ドラマ形の夢だった。初回からのストーリーの記憶があり、終了まではまだ回数がある。
収録スタジオに通うように、毎回そこに僕は居るのだ。なにからなにまですべて知っている世界だ。夢の中では僕は若いわりには俳優歴が長い役者なのだ。とてもリアルな世界、とても夢とは想えない現実がそこにはある。なにしろ、論理的不整合がない。支離滅裂な出来事は一切起こらない。
そこまでいくと、いったいこれは「夢」と呼びうるものなのだろうか。
「既知夢(きちむ)」という言葉がある。これはデジャヴ(既知感)… あ、前にもここに来たことがあるとか、前にもまったく同じことがあった、というリアルな感覚の「夢」バージョンという考え方だ。
でもね、学生時代をもっぱら心理学、行動分析学(先日亡くなられた佐藤方哉先生の直弟子)、記憶、精神科学の研究に没頭した身としては、逆にそのように「科学的につじつまあわせ」してはいけないように感じている。
世の中、っていうか、人間の頭脳が創造するこの世界はそんなに単純なものではない。なんでもかんでも「科学」の名の下にあっさりと切り捨てて解決した気になっている輩はじつに底が浅く見える。あ、これは個人的偏見ですが…
まあ、これだけ集中的にこのような夢を見る経験は初めてのことなので、じっくりと研究してみたいと想う。もちろん夢判断なんて独断的なもの不可思議なものではなく、僕なりの「知の構造」をもって、向き合ってみようと想う。
いずれにしてもとても楽しい経験なので、どうか早々に終わってしまうことの無いように祈っている。
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