2010年11月21日日曜日

0008 実験心理学

ぼくが大学で専攻したのは「実験心理学(Experimental Psychology)」。

ひとに説明してもなかなか、というか、ほとんど理解してもらえない学問。

要するに、現在の「行動科学」の礎となったものだと言えば多少マシか。

臨床心理学が観察による事例の集積による人文科学だとするならば、

実験心理学は良くコントロールされた実験によるデータ集積・解析による

自然科学としての心理学と言えるだろう。

良く誤解されるのだけれど、心理学は人間心理を研究しているのではない。

それは「文学」の仕事だ。

精神医学が精神病理を研究しているのであって、人間の心を研究している
わけではないのとおなじだ。


ぼくらは人間や動物の頭脳の活動や機能を行動をデータを解析することに
より相関関係さらには関数関係に還元する。


あるいは「行動分析学」として、人間の行動を研究する。


個人的には行動科学としての心理学が対象としているテーマは「知覚」と
「学習」と「記憶」であり、研究対象は「行動」であり、論理実証主義を
大原則としているものだと考えている。


「知覚」と「学習」と「記憶」という脳の活動を統合したところに「認識論」
への自然科学的、論理実証主義的「認識論」がありうるとぼくは考えている。


他の自然科学に比して心理学がより哲学に近いわけではない。

『認識論は心理学の哲学である。(ウィトゲンシュタイン)』

これこそが僕の大学卒業論文のテーマだった。そしていまも。

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